修善寺虹の郷あじさい祭り フロントだより

文  月
 陰暦七月の異称。《涼月》などと異名もあるように、秋立つ感じが言葉にありますが、陽暦の七月では、今月よりが本格的な夏となり、八月のお盆明け頃まで暑さが続きます。

   お中元

 中国の伝説に、眉目秀麗な一人の青年に、王様の3人の娘が同時に恋をして妻となり、それぞれ一人づつ男の子を生んだ。王は、一月十五日に生まれた子供を上元一品という位にして天宮に、二番目に生まれた七月十五日の子を中元二品、地宮に、三番目の十月十五日生まれの子を下元三品にして水宮に任じてそれぞれ人間を災いから守らせたという。

中元の地宮は、人をこよなく愛し、罪を許す神となり、古い中国では、七月十五日を一種の罪滅ぼしの日として祭るようになり、中元の地宮神に全品を供えるようになったと伝えられえている。

このことが日本にも伝わり、七月十五日には孟蘭盆会の行事とも重なり、秀祖の霊を供養するとともに、父母に感謝の気持ちを表すものを持ち寄るようになったといわれています。日本人は、農作業の関係上、ひとつの区切りとして麦などの収穫に感謝し、やがて迎える秋の黄金色に実る米の豊作を祈願する意味で一族の者が集まって祖霊祭をする。

祖先の霊にうどんやそうめんなどを供え祖先とともに食事をするという意識が供養であります。農耕民族である日本人は本来、大家族であり、一族が本家に寄り集まって、それぞれ何かを持ち寄って会食する祖霊信仰が根底にあります。したがって、集まりに必要なものが野菜であり、魚鳥であり、麺や粉であります。

共同の食事で「持ち寄るもの」がしだいに「贈りとどけるもの」に変わっていきました。そうなると、必ずしも食べるものでhなくてよいことになり、衣料、履物、提灯、菓子などになり、中元に贈答する風習に生まれ変わっていきました。今日では、お中元に先祖をまつる祖霊信仰を探るのは困難ではありますが、もともと、物を持ち寄って先祖と会食をすることが中元の根源であります。

    鯵のおはなし

 以前に誌面にも書きましが、もう一度書かせていただきます。鯵は日本の近海に約五十種類が生息しているといわれています。皆様の食卓には種にマアジが上がると思われます。マアジもクロアジとキアジと二つのタイプがあり、キアジの方がアジが良く、市場価値も高いようです。アジは良質なタンパク質が二十%以上を超えて高タンパク、低エネルギーの上品でクセのない味わいを持つ魚です。

タンパク質には、グリ新、アランニン、グルタミン酸やイノシン酸を多く含みます。脂肪にDHA(ドコサヘキサエン酸)やEDA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸を多く含み血中の中性脂肪、コレステロールを下げ、血液をサラサラにして動脈硬化、心臓病、高血圧の予防効果があるといわれています。

おいしさと栄養価、両方を兼ね備えた鯵、今が旬です。

調理長:出口晴雄

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